ドイツの大企業(シーメンス)とエジプトの財閥(オラスコム)が協力してエジプトの主要都市を結ぶ高速鉄道(約2,000km)の建設を受注したことを発表しました。
その契約金額は81億ユーロ(約1兆1600億円)でシーメンスの契約金額の中では過去最高となりました。完成すれば世界第6位の規模となるエジプトの高速鉄道となります。
”シーメンス”
1847年に創業したドイツの大手の電機メーカーで、世界最初の電車を製造した。
交通・防衛・家電製品等の分野で幅広く手がける大企業。
”オラスコム”
エジプトの通信会社で大手財閥とも言われている。
エジプトの主要都市を結ぶ高速鉄道は一部区間で早ければ2023年から運行を開始し、全体の完成時期は2027年ごろになると報道されています。
導入される高速鉄道車両は時速230kmの速度(新幹線と同じくらいの速度)で走行し、最高速度は時速230kmと言われています。
高速鉄道が繋がる都市は、ニューキャピタル⇨アレクサンドリア⇨カイロ⇨フルガダ⇨ルクソール⇨アスワンと、主要都市はすべて網羅する予定です。

世界遺産の街ルクソールには空港があるので移動に不便ではないですが、アクセスの悪かった地中海側のリゾート地フルガダやアスワンへも高速鉄道での移動が可能となります。
高速鉄道での移動が可能になることは、単に移動時間が短縮されるだけではなく飛行機に比べて便数が増えるので、移動したい時に気軽に移動できるようになります。
高速鉄道での移動時間の目安としては、
カイロ⇄ルクソール(約2〜3時間)
アレクサンドリア⇄ニューキャピタル(約1時間)
また、クレオパトラも愛したロケーション抜群のアレクサンドリアは現在、ニューアレクサンドリアという都市開発を進めています。それによってタワーマンションも次々と建っており、人の流れが活発になりエジプトがより発展していくこととなるでしょう。


